勉強ができる人の「考える習慣」
勉強ができる人とできない人の違い
しかし、この2つのタイプには、一体どのような違いがあるのでしょうか。
そのちょっとした違いを見つけることができれば、誰でも勉強の成果をしっかりと出せるようになります。
ここでは、その違いを分かりやすく比べるために、あえて両極端な2つのタイプを例に挙げて見ていきます。
1つ目は、問題の意味や解き方がよく分からないのに、解説に書いてある文章をただノートに書き写して、それだけで分かった気持ちになってしまうことです。
2つ目は、よく分からないまま勘で答えを書き、それがたまたま合っていたときに、まるで自分の力で解けたかのように満足してしまうことです。
3つ目は、次に何をしたらよいのかが自分では分からず、やるべきことを決められないことです。
このような行動に心当たりがある場合は、勉強の成果が出にくい状態になっているかもしれないため、少し注意が必要になります。
人間にとって、考えずに過ごすことは一時的にはとても楽なため、意識をしていないと、ますます考えることをしなくなっていきます。
このような状態が続くと、テストなどでどうしても考えなければならない場面になったとき、頭がパニックを起こしてしまい、考えることを途中で諦めてしまいます。
その結果、「自分はできないままでいいや」という逃げ道を作ることになり、そのまま苦手意識が定着してしまうのです。
そうならないためにも、普段から自分で意識して考える時間を作ることが大切になります。
できる人とできない人が同じ問題を解いて、自分で丸付けをして提出するときの様子を想像してみます。
たとえば、できる人が2問間違えて、できない人が6問間違えたとします。
このとき、提出するまでの時間を計ってみると、おもしろいことに、間違えた問題が多いはずの「できない人」のほうが、できる人の半分くらいの短い時間で出し終えてしまいます。
本当であれば、6問も間違えているのですから、その直しにはたくさんの時間がかかるはずです。
しかし、勉強が苦手な人は、間違えたところに赤ペンで正しい答えをそのまま書き写しただけで、直しが終わったと思い込んでしまいます。
そのため、作業にかかる時間がとても短くなるのです。
一方で、勉強ができる人は、間違えた問題に対して全く違う向き合い方をしています。
彼らは間違えた問題について、まずは解説をじっくりと読み、その仕組みを理解してから、もう一度自分の力だけで解き直しをします。
さらに、本当に一人で解けるようになったかどうかを、最後まで丁寧に確認しています。
そのため、たとえ間違えた問題の数が少なかったとしても、提出するまでにそれなりの時間をかけることになります。
この、自分の頭をしっかりと使って原因を見つけ、できるようになるまで繰り返す行動こそが、本当の意味での「考える」ということになります。
また、「考える」ということは、物事を深く「理解する」ことであり、知識を自分のものとして「吸収する」ことでもあります。
そのためには、新しいものを受け入れるオープンな気持ちが欠かせません。
人間は、自分が今までに経験したことや、自分のやり方とは違う新しい方法に出会ったとき、それを素直に受け入れられるか、それとも拒んでしまうかで大きな差がつきます。
勉強をすることは、新しいことや知らなかったことを見つけるワクワクする体験です。
そのため、心を閉ざしたクローズな気持ちのままでいると、新しい知識がうまく入ってこなくなり、結果として勉強が理解できなくなってしまいます。
勉強に向かうときには、どんな内容に対しても先入観を持たずに、まずは素直に受け入れるような柔らかい気持ちを持つことが大切です。
その上で、自分の頭をしっかりと働かせて考える習慣をつけることが、勉強ができる人へと変わっていくための確実な一歩となります。
日々の学習でのちょっとした姿勢の違いや、間違えた問題への向き合い方の差が、時間が経つにつれて大きな実力の差になって現れてきます。
形だけの作業で終わらせるのではなく、中身をしっかり理解しようとする気持ちが、学びをより深いものへと育ててくれます。

