得意から苦手へ:苦手科目克服法


得意を伸ばすことから始める学習の形

成績を効率よく伸ばしていくためには、まず「自分はこの科目が得意だ」と言える強みを作ることが大切です。

学習計画を立てる際、多くの人は苦手科目の底上げを真っ先に考えがちですが、実は苦手への着手は一番後にするほうが、結果として良い方向へ向かいやすくなります。

まずは、日々の勉強の中でスムーズに進められるものや、自分にとって取り組みやすいと感じる科目の中から、一つ得意科目を作ることを優先してみましょう。 

一つの自信が芽生えたら、次は二つ目の得意科目を作ることを目指します。 

こうした成功体験がしっかりと自分の中に定着してから、いよいよ苦手科目の克服へとステップを進めていくのが理想的な流れといえます。 

ただし、得意科目に集中するからといって、苦手なものを完全に放置していいわけではありません。 

いざ克服しようと決意した段階で大きな差が開いてしまわないよう、最低限の基礎だけは維持しておくという意識が、未来の自分を助けることにつながります。

苦手と向き合い、地道な一歩を重ねる 

苦手科目を克服するという道のりは、決して短く平坦なものではなく、地道な努力を積み重ねる覚悟が必要になります。 

得意な科目を勉強するのと同じような感覚では、なかなか壁を乗り越えることはできません。 

時には、得意科目に注ぐエネルギーの何倍もの努力が必要になることさえあります。 

勉強の相談の中で「楽に克服できる近道」を問われることもありますが、残念ながら魔法のような方法は存在しません。 

そもそも「苦手」と感じる原因は、その勉強の中に楽しさを見出せず、苦しさを感じてしまう心の動きにあります。 

だからこそ、克服の第一歩は「最初は大変な思いをするのが当たり前だ」と、ありのままの現実を受け止めることから始まります。 

ここでいう大変さとは、決して特別な難問に挑むことではありません。 

むしろ、ごく単純で基本的なことを、コツコツと地道に繰り返すことこそが克服の本質なのです。 

最初は重く感じられるその一歩も、ひたむきに続けていけば、ある地点から不思議と苦しさが薄れていきます。 

その変化こそが、克服のゴールへ近づいている兆しといえるでしょう。
 

具体的な実践:英語の苦手意識をなくすために 

例えば、多くの学生が壁に突き当たりやすい英語の克服方法は、驚くほどシンプルです。 

一つ目は文法の基礎を徹底的に固めることで、たとえ高校生であっても、中学校レベルの英文法からやり直すことが最も確実なルートになります。 

二つ目は、英単語の暗記を繰り返し行うことです。 

文法のやり直しと単語の反復を愚直に継続することこそが、英語の苦手意識を解消する唯一の方法です。 

こうした方法は単純に映りますが、毎日欠かさず続けることが何よりも難しいため、多くの人が立ち止まってしまいます。 

苦手を乗り越えるために必要なのは、優れたテクニックではなく、自分の歩みを止めない地道な努力そのものです。 

今、英語に苦しんでいる中学生の人であれば、まずは単語と基本文を暗記することに、持てる力を全て注いでみてください。 

その小さな積み重ねが、やがて苦手という高い壁を崩す大きな力に変わっていくはずです。