算数が苦手でも数学は得意になれる
算数が苦手でも数学は得意になれる!
算数は計算、数学は論理。
求められる力の決定的な違い
小学校から中学校へ進学する際、多くの子供たちが「算数」から「数学」への変化に直面します。
中には「算数が苦手だったから、数学もきっと分からないだろう」と不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、実は算数が苦手でも数学が得意になる可能性は十分にあります。
なぜなら、算数と数学では「求められる力」が根本的に異なっているからです。
算数と数学の役割の違い
算数は「計算」が主役
小学校の算数は、正確に計算ができるかどうかが主体となります。
つまり「計算ができること=算数ができること」と言っても過言ではありません。
小学校の問題の目的は、与えられた数値を使って正しい答えを導き出すことにあります。
例えば、「木にある20個のりんごから4個落ちた。残りは?」という問題では、20から4を引いて「16個」という答えを出すプロセスが重視されます。
数学は「論理的な思考」が主役
一方で、中学校からの数学において、計算はあくまで「思考のための道具」という位置づけに変わります。
数学で最も重要視されるのは、計算力よりも「論理的な思考力」や「考える力」です。
具体的な数字だけでなく、文字( や など)や記号といった抽象的な概念を使い、答えに至るまでの過程を論理的に組み立てることが求められます。
この「論理的なプロセス」さえ理解できれば、たとえ単純な計算が得意でなくても数学を攻略することは可能です。
数学でつまずきやすい「2つの壁」
中学生が数学を学び始める際、多くの人がつまずくポイントは主に2つあります。
1. 負の数(マイナス)の概念
2. 文字式の利用
これら2つのポイントをクリアすることが、数学を習得する鍵となります。
「文字で考える」ことの難しさ
算数では具体的な数字を当てはめて計算すれば解けましたが、数学では数字の代わりに文字を使います。
ここで「式の意味」を正しく理解し、自分で式を組み立てる力が必要になります。
例えば、「りんごとみかんが15個あります。りんごが5個ならみかんは何個か」という問題なら、多くの人がすぐに「15-5=10個」と答えられます。
しかし、りんごの数が「個」に変わった途端に、分からなくなってしまう人が多くいます。
これは、単に数字を当てはめる癖がついているために、「15- 」という式の意味を捉えきれないことが原因です。
「答えが合えばいい」という意識からの脱却
算数が得意な人の中にも、数学で苦労するケースがあります。
それは、小学校の時に「内容を理解せずに、なんとなく式を作って正解してきた」場合です。
例えば、かけ算の単元を学習している時の文章題では、深く考えずに出てきた数字をかければ正解になります。
テストで良い点数が取れるため「自分は算数ができる」と思い込んでしまいますが、このような解き方では、論理的な思考を問われる数学になった途端に式が立てられなくなってしまいます。
数学を得意にするための習慣
数学ができるようになるための第一歩は、「答えを出すこと」よりも「式を作る過程」を大切にすることです。
以下のことを意識してみてください。
・文章題の内容をしっかりと理解する
・なぜその式になるのか、根拠を考えてから書く
・計算力は最低限の基本を身につければ十分だと知る
1次方程式の文章問題で、を使って式を作れるようになることは、数学の階段を上り始めた証です。
大切なのは、複雑な計算ができることではなく、文字や記号を使って論理的に筋道を立てて考えることです。
この「考える習慣」を身につけることが、数学を得意にするための最も確実な道となります。
数学の学習を通して、論理的に考える力が養われていきます。

