小学2・5年生の「二つの壁」
小学2年生と5年生は要注意!
算数でつまずきやすい「二つの壁」
それが、小学2年生と5年生にやってくる「二つの大きな山」です。
この時期に学ぶ内容は、その後の算数や数学の土台となる非常に大切なものばかりです。
なぜこの二つの学年が重要なのか、そしてどのように壁を乗り越えていけばよいのか、そのポイントを説明します。
1. 最初の山:小学2年生の「九九」
小学2年生で学習する「九九」は、算数の計算におけるもっとも重要な基礎です。
・計算の土台:
かけ算やわり算はすべて九九をもとに成り立っており、これが定着していないと、その後の複雑な計算を解くことが困難になります。
・習得のポイント:
九九は暗記の要素が強いため、覚える早さに個人差はあっても、あきらめずに繰り返せばほとんどの人が身につけることができます。
この時期に九九をしっかりと自分のものにしておくことが、これからの算数学習を楽にするための楽しくするための第一歩となります。
2. 二つ目の山:小学5年生の「小数と分数」
小学5年生になると、計算の内容は一気に複雑になります。
これまでの四則計算(たし算・ひき算・かけ算・わり算)の総まとめのような学習が始まるため、ここで「分からない」と感じる子どもが急増する傾向にあります。
小数の計算で見落としがちなこと
5年生で習う小数のかけ算・わり算は、これまでの計算の延長線上にあります。
しかし、一つだけ間違いやすい場所があります 。
・小数点の位置:
普通の計算はできても、答えの小数点をどこに打つかでミスが起こりやすくなります 。
・あまりの計算:
特に「あまりのあるわり算」において、あまりの小数点の位置を間違えてしまうケースが多く、注意が必要です。
分数の計算が難しく感じる理由
5年生の算数で最大の難所となるのが、分母の違う「分数のたし算・ひき算」です。
4年生のときには分母が同じ分数のたし算・ひき算を学習します。
このとき分数の計算は簡単だと思った子どもが多数でしたが、5年生で学習する分母の違う「分数のたし算・ひき算」、ここでつまずいてしまうことが少なくありません 。
・ルールの変化:
これまでの計算と違い、「たし算なのに分母は足さない」といった独特のルールが混乱を招きます。
・通分の壁:
分母をそろえる「通分」の手順が分かりにくく、計算を嫌いになってしまう原因になります。
3. なぜ「分数」をマスターしなければならないのか
「小数の計算ができれば十分ではないか」と思うかもしれませんが、中学校以降の数学では、分数の重要性が一段と高まります。
・正確な答えを出すために:
例えば 1÷3 は小数にすると 0.333… と終わりがありませんが、分数を使えば
・中学数学への準備:
中学校では小数の計算はほとんど使わなくなり、分数の計算が主流になります。
そのため、5年生の段階で分数の計算を「なんとなくできる」ではなく、「確実にできる」状態にしておくことが大切です。
4. 山を乗り越えるための「たった一つの近道」
分数の計算、特に通分や約分ができるようになるには、その前段階である「最小公倍数」や「最大公約数」を理解している必要があります。
もしこれらが苦手だと、計算の途中で数字が大きくなりすぎてしまい、ミスが増えるという悪循環に陥りやすくなります。
分数を確実に得意にするための方法は、残念ながら魔法のような公式はありません。
もっとも確実な方法は、「ひたすら数多くの練習を繰り返すこと」です 。
・コツをつかむまで:
何度も解いているうちに、自然と通分や約分のコツが見えてきます。
・楽に解ける喜び:
一度コツをつかんでしまえば、その後の計算は驚くほど楽になり、「分数は簡単だ」と思えるようになります。
分数は大学生でもつまずくことがあるほど、奥が深く難しい分野かもしれません。
だからこそ、小学5年生というこの大切な時期に、じっくりと腰を据えて練習を積み重ねることが、未来の数学への大きな力となります。

