やっぱり算数は苦手ですか②

 ・ 算数は「答え」よりも「式」が大事

多くのお子さんが、学年が上がるにつれて「算数がむずかしくなった」と感じ始めます。


しかし、それは決して才能のせいではありません。


実は、つまずきの原因の多くは「解き方」ではなく、もっと手前の「式の作り方」にあるのです。 

・ 「式作り」は中学数学への扉

小学生の学年末はどの学年も学習の主題は「式を作る」ことにあります。


この「式を作る」という作業は中学数学の土台となる非常に重要なステップです。


いわば算数から数学へつなげるための基本づくりと言えるでしょう。

各学年で具体的にどのような「式作り」を学んでいるのかをまとめました。

小学2年生 「たし算とひき算」:文章問題を図で表し、等式を意識しながら解きます。


小学3年生 「□を使った式」:分からない数を□とおき四則計算の式を作って解きます。


小学4年生 「ともなって変わる量」:2つの変化する量を□と〇で表し代入して求めます。


小学5年生 「割合」:基本の公式を目的に合わせて式を変形させながら活用します。

このように低学年から高学年にかけて一歩ずつ抽象的な概念を数式に落とし込む訓練が行われています。

なぜ「答え」だけではいけないのか

算数の文章問題の基本は3つの値のうち2つから残りの1つを導き出すというシンプルなパターンです。


小学2年生で学ぶ「たすのかな」「ひくのかな」という単元から本格的な文章題の学習が始まります。

「基本の形は〇+△=□ という式」です。

しかし、教える私たちが感じる課題は多くの小学生は式を作るよりも先に答えだけをすぐ出したがる傾向にあることです。


この式を作るという作業は小学2年生のお子さんにはまだ難しく感じることもあります。


つい早く答えだけを出したいと焦ってしまう子が多いのもこの時期の特徴です。

暗算が得意な子どもほど「答えがあっていればいい」と考えがちですが、ここに落とし穴があります。

高学年になると、ここに「道のり=速さ×時間」「割合」などの複雑な要素が加わります。


複雑な構造の問題に出会ったとき式を作る習慣がない子どもはどこで間違えたのかさえ分からず立往生してしまいます。

式を書かずに答えを出す癖がつくと、中学以降で必要となる論理的な思考が育ちにくくなります。


だからこそ、「式を作って、計算をして、答えを出す」という手順を身につけることが算数・数学が得意になるための確かな一歩なのです。

・ 「急がば回れ」で思考力の種をまく

特に小学2年生頃のお子さんにとって、式を作る作業はまだ難しく、つい焦ってしまう時期でもあります。


小学2年生の問題は意味さえ分かれば計算自体はシンプルです。

だからこそお子さんは今、「計算」ではなくで「問題の意味」をじっくり考えて理解しようとしている大切な段階なのかもしれません。


そのような考えを持ってお子さんを見てみることも必要です。

「式を作って、計算をして、答えを出す」

この当たり前の手順を丁寧に積み重ねることこそが、中学・高校で大きく伸びる「数学的思考力」の種となります。

 


2026/02/24