愛情その3(渡辺謙主演ドラマ)

動物の親子愛は見ていてよく分かる。

敵から子供を守る親の姿が見えるから。

 

人間はどうなのだろうか。

やはり、動物と変わらない。

人間も動物だから。

 

五木寛之さんのエッセイの中に、母親は息子が犯罪者でも息子を信じて息子のことを思っている。

周りがどんなに息子のことを非難しても、息子を守って、信じてあげることができるのが母親だ。

というようなことを書いてあった。(ちょっと定かではないが)

 

吉展ちゃん誘拐事件を取り扱った渡辺謙主演のドラマがある。

「刑事一代~平塚八兵衛の昭和事件史~」

これは傑作だった。

 

その中で、上述のエッセイの文をほうふつさせるシーンがある。

犯人の母親が雨の中で八兵衛(渡辺謙)に土下座をして許しを請うところがある。

「刑事さん、息子が大変ご迷惑をかけて申し訳ありません。…」

そのシーンが、なぜか感動して残っている。

 

親は子供に愛を注ぐ。

その子供が犯罪者になっている。

人を殺している。

そんな子供の親ですみません。

雨の中で、ぬかるんだ地面にうずくまり謝っている。

 

子供が犯罪者でも親は子供を愛している。

五木寛之さんのエッセイの文が浸み込んだ。

 

やはり、親は子供を愛している。

子供はその愛によって包まれている。

そんなこと、子供には分からないかもしれない。

親も、そんなことは思っていないかもしれない。

でも、基本、親は子供を愛している。

 

よく言われること。

亡くなってから、親のありがたみを知る。

そんな言葉が身に染みる年になった。